その1サマール島「ギワンの奇跡」その3レイテ島オルモック・パロその4、ボホール島地震その他の写真レポート

2013年フィリピン台風30号災害 現地調査写真レポート/山村武彦
その2「レイテ島 タクロバン」

タクロバンは津波のような高潮(2〜6m)に襲われ、多数の犠牲者を出した
サマール島ギワン市のような優れたリーダーシップと事前避難(危機感)がなかったことが被害拡大につながったと思われる


レイテ島・タクロバン港周辺には高潮により多数の船が打ち上げられていた。まるで東日本大震災の光景そっくり


船籍はセブだが、船尾には広島・呉市・神栄丸の文字が

 


上の写真、一見すると被害は少ないように見えるが、2階の床まで高潮で浸水(下の写真)
この家の主ROYさん(45歳)(下の写真)
タクロバンの港から約100メートルほど離れたところに家があるROYさんは、6人家族と犬6匹で暮らしていた
11月8日午前、風雨が強くなってきたと思ったら、いきなり大きな音がして波が押し寄せ1階が浸水
家族は全員2階の上の屋根裏に避難して無事だったが、犬は外にいたため6匹とも流されてしまった
しかし、1週間経ったら痩せ細ったIKOLという名の犬がひょっこり帰って来た。その時は本当にうれしかったという。
今、家族はセブで暮らしているがROYさんだけがタクロバンの家で留守番をしているそうだ
仕事は養鶏場を経営していたが、全部流されてしまい。再建のめどはたっていない

「あの上まで波が来たから高潮は6m以上だったと思う」と指差すタクロバンのKENTさん

タクロバン市 コンベンションセンター
ここは市が指定していた避難場所・約7000人が避難したが、高潮に襲われ460人が死んだという
コンベンションセンターに避難したJosephineさんは、家族と一緒だったが妹と弟が死んだ
Josephineさんは高い方の客席に逃げて助かった。高潮は3時間半くらいの間、繰り返しやってきた
東日本大震災時の陸前高田・市民体育館を彷彿とさせる



悲惨な災害の中で救いは子供たちの笑顔



タクロバンの町はどこもかしこも山積みされたゴミの悪臭が漂う





約5000人以上が犠牲になったといわれているタクロバンは、1ヶ月以上経った今も停電・断水が続いている
住民は「電気が回復するまでには1年はかかるだろう」と半分あきらめ顔で言う。
町中積み上げられたゴミの悪臭が漂う中、壊れた家で暮らしている人が多い
被災者に配給されている水や食料も来月には打ち切られる。政府の本格的支援はまだ届いていない。
日本赤十字社/2013年フィリピン台風救援金受付

壊れた家から出勤する女性



 立派な教会とゴミの山


その1サマール島「ギワンの奇跡」その3レイテ島オルモック・パロその4、ボホール島地震その他の写真レポート

今回の調査のコーディネーターを務めて下さったのはセブ島のジエイアールエクスプレス・前野社長
被災地の厳しい交通事情などを考え、セブからレイテへ自社の車をフェリーで先乗りさせ待機させるなど、見事な心配りでした
スタッフの人達も私のスケジュールがスムーズに運ぶように、全面的にバックアップしてくれ大変感謝しています
セブ島は台風の影響はほとんどなく、美しい海と治安の良いリゾートとして楽しめます
フィリピンを応援するためにもフィリピンに行ってあげてください
行く前にジエイアールエクスプレス・前野社長にご相談されることをお勧めします
(東京サポートデスク:050-3136-8177)

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