防災システム研究所
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都市型災害―ロサンゼルス(ノースリッジ地震)
―1994年1月17日午前4時31分、マグニチュード6.7―
1994年1月17日午前4時31分、ロサンゼルスを直下型地震が襲った。マグニチュードは6.7だが、震源は14.6キロと、極めて浅く、死者61名、入院1,467名を出した。
電気、ガス、水道、電話回線、道路などのライフラインが一部途絶しました。
車社会の国で11カ所もの高速道路崩壊は、救急、消火活動、復旧活動はもちろん、その後長い時間にわたって市民生活、経済活動などをマヒさせてしまいました。
コンピューターが止まったため、コンピューター管理をしているビルのエレベーターは、復電しても動きませんでした。クレジットカードも電話線とコンピューターの故障で使えなくなりました。公衆電話もガソリンスタンドもスーパーもクレジットカードで支払うお国柄。カードが使えないと生活ができないのです。
ガス管が壊れて漏れたガスに引火して大きな爆発が起きました。40棟が全焼した地区もありました。トラックを運転手ごと火だるまにし、隣に埋まっていた水道管をも吹っ飛ばし、周辺の家4軒を焼き、「地獄のようだった」と語られたのは、本管の接続部が壊れた所でした。都市の道路には網の目のようにガス管が張りめぐらされています。釧路地震でもガス漏れでガス中毒患者を出しました。住宅やビルにガラスがたくさん使われるのが先進都市の最大特徴。地震でまっ先に破壊されるのもガラスです。その飛び散ったガラスで怪我をした人が多数いました。
ところがガラスが飛び散っていないアパートがありました。不思議に思って近づいてみると、そこの窓にはフィルムが貼ってあったのです。怪我もせず片付けも楽だったといいます。
これだけ威力のあるガラス飛散防止フィルムを、緊急に推進しなければならない、と思いました。ロスの被災者は赤十字が用意した23カ所の避難場所や公園、道路などに避難し、テントやキャンピングカー、マイカーなどで生活していました。彼らはキャンプ用品をフルに活用して自炊していました。例えばバーベキューセットはスチールの箱にセットされ車に積み込まれていて、テーブルから燃料まで入っています。キャンプ用品は防災用品なのです。
トイレは役所とレンタル会社が契約してあるようで、その日のうちにたくさんの移動トイレが設置されていました。
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